ユーザー企業によるDX推進エンジニアがエンジニアの処遇改善を目指して経営層に色々と打ち込みに行ってる話。
- クビを覚悟で上の人に色々と意見をぶつけることで見えてきた色々について書いてみよう。
- 個人としての処遇を改善したいだけなら改善できそうな会社に転職がおすすめ。チームの処遇を改善したいなら経営層に特攻するしかないかな思ったのがきっかけ。
非エンジニアな管理職が思っているほどコードを書くことだけに興味を持っているわけではない。
- エンジニアは割と経営層がちゃんと経営をしているかを見ている。所属しているチームのビジョンが明確化されていること、WhyやWhatが重要
- 自分の技術力で課題解決をしたいと思っているエンジニアは多いけれど、エンジニアにしかわからない課題への取り組みを非エンジニアのマネージャーに説明するのは難しい。(技術的負債とか)
非エンジニアの経営層は技術者のキャリアアップ指標を考える際に資格、知名度などを重視しすぎる。
- 資格取得は技術力の客観的指標ではあるけれど、技術力を利用してどれだけ会社やチームに貢献したか?を評価されないとモヤモヤする。
- 資格取得の是非は賛否両論だけれども、少なくとも高度な資格取得には攻略のために時間を費やすことが求められるので、実務課題とは少しズレたところに時間を使うことになる
- メディア、SNSなどの対外露出がおおいエンジニアは確かに評価しやすいけど黙々とプロダクトを作っているエンジニアと優劣をつけないでほしいし、プロダクトを作ってるエンジニアの処遇の改善を課題として認識してほしい
非エンジニアの経営層が欲しいのは実はエンジニアではなく、広く浅い有識者だったりする。
- それはエンジニアが考えているエンジニアじゃない可能性が高い。
- 認識のミスマッチはエンジニアのモチベーションを極端に下げる。
- 技術力を発揮できる仕事がないのにとりあえずエンジニアを確保しようとすると、確保されたエンジニアとしてもしんどくなる。
- なんだかんだで結局外部ベンダーに委託前提で話が来るのでエンジニアリングさせてもらえない。
エンジニアが生産性を発揮するためのツールの必要性について、非エンジニアな経営層にもわかる資料作成を要求しがち。
- エンジニアリング力より資料作成能力とプレゼン能力が重要?
- それはエンジニアの一部ではあるけど、見落とされるエンジニアが多い。
専門以外の業務を依頼される。
- 話が違うじゃないか。でも断ると評価が下がるんでしょ?
小さな費用で大きな効果を得られたエンジニアリングより、大規模プロジェクトを大規模な費用で遂行したPMが評価されがち。
エンジニアを大企業の枠組みで個人評価するとつらい。
- DBエンジニア、ネットワークエンジニア、WEBエンジニア、クラウドのエンジニア、AIエンジニア、、、流行りはあるけど個人評価で優劣を付けるのは慎重に
もう少し、しっかりとエンジニアが戦っている課題の理解に歩み寄ってほしい。
- エンジニアの言葉は非エンジニアには習得していない外国語に聞こえるかもしれないけれども先ずは自社のエンジニアと対話してほしい
- ただエンジニアは目の前の課題をできるだけ早くソフトウェアをリリースしようと頑張っているので、まず対話の重要性を明確に
他社事例を参考にするのはいいけど社内の実情に合うように継続的改善は必要
- 他社の成功事例を参考にするのはいいと思う。失敗事例からの学びからも目を背けないで
- 時代はAIだ!ビッグデータだ!IoTだ!とか流行り"だけ"でエンジニアを確保すると碌なことないですよ。