SaaSを使いこなすために
さてクラウドサービスを使いこなすと言った際に、IaaS、PaaS、SaaSと言うものがありますが 手っ取り早く一人のユーザーとして価値を得られるのはSaaSかと思います。
IaaSやPaaS、もう少し拡大するとKubernetesやOpenShiftも凄く便利ではあるんですけど アプリの開発やインフラのメンテは必要ですので敷居が高い。
一方、SaaSは価値が得られるまでの期間が短い、敷居が低いのがメリットだと思います。
ただし敷居があまりにも低いので悩ましい状況も発生していて 何故導入するのか?と言う議論、得たい利便性についてはどうしても、 著名なプロダクトが有する機能の紹介に止まっているのでは?と感じています。
例えばOffice365やGSuiteです。 以前から言われていることですが、クラウドの比較表を作るのは不毛だなと思います。
著名ツールの実力をしるのは良いことですし、情シス担当者間のコミュニケーションとして へーそうなんだ!今度試してみようかな!と言うコミュニティでの情報交換は有益だと思います。
Aさん:GSuiteのスプレッドシートだと複数ユーザーで同時共同編集ができて便利だからGSuiteにしました!! Bさん:いやいやOffice365のExcelもそれでますよ!
みたいな。
でも実際に現場に、どっち入れる?どう使わせる?というオーナーシップをとる際に あまりにも便利な機能が多い故にHowにばかり思考が集中する傾向があるなと感じています。
ユーザーストーリーやユーザーイベントを検証しなくても結構つかえてしまうので、 コミュニケーションや意思決定と言ったWhyがブラックボックス化するのを感じます。
便利なツールを知ることは大切ですが、多機能だから、とか、流行ってたから!とか やめた方がいいですね。
デメリットとして顕著に現れるのは、グループウェアの導入を推進した人がいなくなった 引き継がれた後任を任命する時です。
何故導入されたのか、腹落ちしない担当者が地獄を見ます。 如何せん現場に導入してしまっているので、今更ツールの変更や廃止もできない状況になりがちです。
じゃあどうすればいいと考えているのか?ですが
基本的に、著名な機能を知ると同時にやユーザーのペルソナを考えて、 便利に利用できるイベントストームの仮説を立てましょう。
例えばとてもザックリですが。 私はユーザー会でのプレゼンテーションを作ろうと思っているAです。
1.ライセンスを気にしなくて良くかつソコソコ使い勝手のいいテンプレート豊富なサンプルから選んで利用したい。 2.構成図とかを描きたいので人やパソコンなどの基本的なアイコンセットが充実していると作りやすい方がいい。 3.プレゼン会場にはパソコンを持ち込んでプロジェクターに写すことになるが回線状況が直前までわからないのでローカル端末に資料を準備しておきたい。
などです。
アイコンセットが標準で用意されているか?などは機能的には大したことないですが Aさんのユーザービリティとしては大切です。
プロダクト開発ではユーザーストーリーマッピングと言う手法があります。 SaaSなので機能開発は必要ありませんが、SaaSを組織で有効活用するため、改めてなぜ既存のSaaSが導入されているのかを整理するために 以下のような手法を参考にしてみるは有益だと思います^^
今後、いわゆるプログラミングによるプロダクト開発以外の場面にアジャイル開発のエッセンスを取り入れる推進活動を実施していきたいと考えています。